お店をはじめるにあたって、三春町の規模感と町の雰囲気を知ってここならやっていけると思えました
Vol.3 移住者インタビュー 長谷川 ちえさん(雑貨屋 in-kyo店主)
三春町居住年数 7年
移住した理由を教えてください。
東京都台東区でお店を開いていましたが、もう少し土に近い暮らしをしたいな、と思っていました。その時、知り合いを通じて出会ったのが三春町の方で、空き物件を紹介して頂いたりして。三春町は、人も町の印象もすごく良かったので、これはもうここで探そうというところからスタートしました。条件から入ったというよりは、人や町の景色、規模感などが自分たちに合っているんじゃないか、という理由で決めたところが大きかったですね。
三春町の第一印象と、移住前の不安などを教えてください。
移住を考える前に三春町には街歩きに来たことがあって。きれいな町だな、っていうのが第一印象でした。その印象があった上で、お会いした方に良くしていただいて。その方には今でもお世話になっていますが、親切な人が多い印象がありますね。
移住することに対して、不安はあまり無かったです。お店の移転場所が決まった時点で、大丈夫かもって楽観的に思っていました。
ここでお店を始めてすぐの頃は「なぜ郡山市にお店を開かなかったの?」とよく聞かれました。三春町に比べると郡山市は大きな町なので、そこでお店を開いていたら、東京の頃のようにがむしゃらに頑張らなきゃいけないことも出てきていたと思います。
自分1人のお店だから、ゆっくりしたペースでやりたかったので、三春町の規模感と町の雰囲気を知って、ここならやっていけると思えました。
住んでみて感じたことを教えてください
三春町に来てからは、暮らしに比重を大きく置きたいと思っていたので、お店のお休みを週3日にしました。暮らしにまつわる品物を扱っているので、そのためにも自分の暮らしの土台をしっかりつくりたいとずっと思っていたんです。
東京にお店を出していた頃は、11時や12時の開店でしたが、三春町に住む方の生活スタイルを考えると、もう少し早くからお店を開けた方がいいなと思ったので、10時開店に変更しました。
人との距離はグッと近くなりましたね。一人ひとりとの会話や、距離感の濃さが違います。
お店で展示会をやると、期間中に2度、3度と足を運んでくださる方が多いのはビックリしましたし、とても嬉しかったです。
購入した商品を「使ってみて良かったからまた見たい」とか「もう一個欲しい」とか。作家さんの名前やブランドで購入するのではなく、作品を見て選んでくださるところは、とても新鮮に思いました。
暮らしの目線でいうと、山奥にいるっていう感覚はないですね。町の中で普段の用事は済むし、歩ける範囲に役場や銀行があります。でも自然も豊かなので、季節の移り変わりははっきりわかりますよ。
これから移住してくる方とやってみたいことはありますか?
お店では展示会のほかにワークショップを開いたりしているので、そこに参加してもらえたら嬉しいですね。
三春町は、探せばいろいろなお店があります。住む人も、話をするのが好きな方が多いです。特にご年配の方って、いろんなことに取り組んでいらっしゃるので、話を聞いているとすごく面白いし勉強にもなります。
三春交流館「まほら」に行って、興味のあるサークルに入ってみるとか、自分から行動するだけで、惹かれるものがきっと見つかると思います。
移住してくる方に伝えたいこと
前に住んでいた所はこうだったとか、比較をしてしまいがちだと思います。それは悪いことではないけれど、移住場所に無いものを探すより、あるものやいい所を探した方が豊かに暮らすことができると思います。
移住に対して不安があると、どうしてもデメリットを見つけがちですが「ここは絶対いい所」と信じて暮らしていたほうが楽しいですよ。
そんなに主張はしないかもしれないけれど、三春町にはいい所が沢山あると私は思います。